【工場】スバル卒業生が語る!期間工の人間関係は本当に良好?!|バイト・求人探しはcoper

【工場】スバル卒業生が語る!期間工の人間関係は本当に良好?!

更新日:2017/10/31 17:51:38

 どうもこんにちは、元スバル期間工のせいじです。

本日は珍しく日記形式で思い出を語ります。

というのがね、先日携帯電話に保存してある写真を整理してたの。

そのとき出てきた写真がコレなんだけど

 

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!?

 

そうだよね、こんなん急に見せられても「なんのこっちゃ」だと思います。なんか危ない宗教の儀式って感じもするしね

 

実はコレ、年末の工場勤務で手に入れた戦利品なんです。これでもかってくらいヤクルトが主張してますね

 

年末のスバル――

酷寒の群馬県にあるスバルの自動車工場の期間工体験を通して感じたことを、叙情的に綴っていきます。

 

スバルの期間工にはどんな人間がいるの?

 クリスマスも近くなり、仕事納めだ締め作業だといよいよ年末感を出し始めた世間ではあったが、スバルの工場で働く僕ら期間工の年末というのは余りにも味気なかった。

いつもと変わらぬ生産ライン、いつもと変わらぬ期間工メンバー。年末だからと早めに有休をとる人も特にいない。

 

世間のお祭りムードからかけ離れたこの世界は本当に異常だ。

 

そんなことを考えながらいつもと同じように組み立て作業に入り、黙々と作業をする。

これがデスクワークであれば隣の同僚と「年末は実家に帰るの?」「ええ熊本に。お土産に辛子れんこん買ってきましょうか!」「おお、いいね~!」なんてことやってるんだろうか……そんなことを妄想しながら作業しているともう休憩時間。

 

みんな休憩時間は疲れ切っている。

1時間近く同じ作業を延々と、しかも力仕事も多い。そんな心身の状態だからこそ、休憩時間は貴重なパーソナルタイムだ。

ある人は一本の缶コーヒーを恍惚とした顔で味わい、またある人は携帯電話で誰かと一生懸命メールしている。人の交流の度合いは部署によって違うのだろうが、僕がいた課は結構ドライな方だったと思う。

僕はというと、ひたすら虚空を見続け、体力の回復に努めていた。

 

すると、ぽかんと口を開けて人には見せられないような顔で休んでいた僕に、ふと声がかかった。

「せいじ、忘年会来ないのか?」

 

「??」

 

そうだ、確か数日前に忘年会をやるとかなんとかの報知が回ってたな。

しかし特に普段から会話もしていないこのメンバーと忘年会に行って何が楽しいのだろうか?

そんな気持ちが先行してしまった僕は最初の誘いをぬらりとかわし、この日まで保留にしていた。

 

「えーと、僕ちょっとお酒苦手で……」

 

「酒なんて無理に飲まなくていいよ。そんな堅い席じゃないんだしさ」

 

「お金もなくて……」

 

「参加費なんて3000円そこらだよ。大丈夫だって」

 

「……じゃあ明日お返事しますね」

 

「おう」

 

正直このときはメンバー云々はおいといて本気で貯金したい気持ちが大きかった。だからこそ誘ってくれた先輩社員の「3000円そこら」が胸に刺さる。

金の亡者になりたくはないけど、だからと言ってここでお金を使い始めては、自分のタガも一緒に外れてそのまま浪費生活に入ってしまいそうだった。

 

しかし先輩の「なんでそんなに悩むの? 俺らと飲むの嫌?」という空気もしっかりとキャッチしていた僕は、その日あまり眠れなかった。

 

そして翌日――

 

何かうまい断り方はないだろうか

 

そんなことを考えながら作業していた僕は、気もそぞろ。ちょくちょく部品のセットミスが目立ち、ラインに若干の遅れが出ていた。

 

そこで一発目の休憩時間。

 

「どうだ、せいじ。忘年会参加するか決めたか?」

 

先輩の気を遣う一方で、ちょっと参加を促す声色が耳に刺さる。

結局悩むだけで答えを出していなかった僕は、これ以上返事を先延ばしにするのはイカンと思いついに返事をする。

 

「あー、無理っすね。」

 

これは今でも僕の最大の失言だったと思う。

 

無理っすね。

 

それまで気を遣いつつも熱心に誘ってくれていた先輩に返す言葉じゃあないということは言った本人が一番痛感している。

しかもそれを言った直後に感じてアワアワしているもんだから、次の言葉も出てこない。

 

せめて「その日は先約があって……」と早い段階で断っていればなんの波風もたたずに終われたのに……と後悔。

そんなアワアワしている最中、先輩の言葉は

 

「そうか、残念だよ」

 

ああ、溝出来ちゃった。絶対コレ溝できちゃったよ……

先輩もそれ以上は何も言わず、一人で休憩を始めた。

こういう時、本当に色々邪推しちゃう。怒らせちゃったんじゃないかとか、嫌な言い方しちゃったのかなとか。そしてもうこちらからは気まずさで話しかけられなくなっちゃう。

 

話した時間、実に3分。

 

長い。あまりにも長い3分間だった。

工場でライン作業をしていると時間の流れがゆっくりに感じられるとはよく言うが、この瞬間はそれを超える長さであった。いわゆる「交通事故に遭う瞬間は景色がスローモーションに見える」ってやつだ。あの空気は軽い事故だったと思う

 

結局僕の不参加は動かず、残りのスバル期間工で課の忘年会は盛大に行われたらしい。

 

スバル期間工としての僕、まさかの孤立?!

 忘年会が終わったあとの初勤務――

休憩所のみんなは忘年会のふれあいで若干距離が縮まっていた。

普段目を閉じて瞑想しているあの人も、携帯ばっかりいじっていたあの人も、コーヒー以外は愛せなさそうなあの人さえも、談笑に加わっている。

 

孤立した……

 

あの時の僕は孤立したことで本気で落ち込んでいた。

苦楽を共にし、隣同士のラインで黙々と作業をしている仲間たちに、声には出せないまでもどこか「一体感」を覚えていたんだろう。

そんな気持ちをたった一回のイベントに参加しなかっただけで打ち砕かれてしまった。自分でもどんだけナイーブなんだよと笑えて来るほどだ

 

みんな「酔っ払ったらキャラ変わる」だの「あいつは酒に弱すぎる」だのの思い出が飛び交う。僕はどの思い出にも触れることができない。これも長い長い休憩時間であった。

 

そんなどんよりとした気持ちの中、ついに年末勤務最終日。

いつものように身支度して、いつものように工場へ通勤。食事休憩を取って、後半戦。

今年最後の勤務なので若干気合を入れて組み立てに励む。気合を入れても品質は変わらないが

 

勤務時間も残り2時間ほどとなった頃だろうか、ラインが停止した。

僕は当初「何かのトラブルかな?」と思っていたが違うらしい。先輩方がぞろぞろと執務室に向かってゆき、みんなが集まり切ったところで班長が口を開く。

 

「これにて本年のラインは終了です。皆さん、大掃除に入ってください。」

 

大掃除……スバルの工場にもそんな文化があったのかと驚く。

とにかく、ライン作業は終了してもう時間に追われる仕事は今日はしなくていいということで、かなり嬉しい。

 

僕は工場内に溜まった小さな金属ゴミを掃く仕事をしていた。とても楽な仕事

ふと周りを見渡す……

 

広いなあ。工場ってこんなに広いんだ。

 

いつもは車の部品がぎっしりと並べられた場所も、コンテナがなく広々としている。

いつもは機械が動いていて、センサーや赤色灯がやかましく光っているライン周辺も整然としている。

 

年末のスバル――

 

この景色は、工場見学の学生も、日中勤務の人たちも、誰も見ることができないんだなあ。スバルの工場のこんな一面を見られるのって、今の俺たちだけなんだなあ。

そんなことを思うと、なんだかこの工場が急に愛おしくなってきた。あんなに働くのが嫌だったのに。

 

工場のほのかな明かりに照らされてゆったりと掃除をするみんなを見て、安らぎにも似た感情を覚える僕。

そんな時、後ろから声をかけられた

 

「せいじ、一緒に掃除するか」

 

先輩だ。あの「気まずく忘年会断った事件」の先輩。

てっきり僕は溝ができちゃったと思ってたのでもう話すこともないだろうなと勝手に考えてた。

しかし先輩はそれを気にせず、今こうして話しかけてくれてる。なんてありがたいんだ……

「期間工の先輩・上司=鬼」は間違ってる!!

「せいじは年末里帰りでもすんのか?」

 

「そうですね、埼玉に父がいるんで会いに行こうかなと……」

 

「そうか、忘年会は参加できなくて残念だったけど、またそのうちな」

 

「そうですね! ぜひ!」

 

いやほんま、涙出そうになったわ……

人との溝っていうのはなかなか埋まらないって思ってたからここ数日の出来事なのにずっと胸の奥でくすぶっていた。

かくして年末最後に期間工の人間関係の悩みは解消され、新しい気持ちで新年を迎える準備ができたのであった。

 

掃除が終わると簡単な納会が催され、出席者にはお菓子とドリンクが配られた。

しかしお菓子もドリンクも余りが多く、処分に困っていたのだが、そこで大活躍したのが件の先輩。

 

あれもこれも、持って帰りまくる。

この食糧だけで1週間生きていけるんじゃないってくらいの量……

そんな時、僕が呼ばれる。

 

「せいじー! 菓子とドリンクやるから来ーい!」

 

そうしておすそ分けされた物資たちの一部が最初の写真です。

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結論、スバル期間工の人間関係は良かった。

くだらない写真ですが、これを見るとスバルの工場での年末の情景がいまでも鮮やかに蘇ります。

先輩との人間関係に一応の決着がついたと同時に普段は見ることができないスバルの工場の「静」の顔が見られたのはとても貴重な体験でした。

そしてまさかこんな形で語る日が来ることも……

 

そんな話です。

 

そのあと先輩と飲みに行ったかって? 行ってないよ! ぎゃはは

 

 

エンド

著者プロフィール

f:id:borncrash:20170307173544j:plainf:id:borncrash:20170218220956p:plainせいじ

東京都在住:元スバル期間工(2008年) 30代前半男性。(写真は期間工当時)

俳優を目指しながら『にちプチ 【Nichi-Petit】』というブログで日々思うことやプチお役立ち情報をわめいてる。読み手に勇気を与える文章が好きです。



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